昨日は神戸のオークションに行っておりました
弊社で1年間試乗車、展示車として活躍したスペーシアカスタムと
クロスビーを出品していました
昔は1年ほど試乗車で使った後、中古車として店頭に並べておりました
しかし今は試乗車としての役目を終えた車は迷わずオークションに出します
なぜでしょう?
オークションの方が高く売れるからです
では一体どれぐらい高く売れるのでしょう?
昨日のスペーシアカスタム最終落札価格は1,515,000円これに消費税10%とリサイクル料
を計算しますと1,675,810円(税込リサイクル込)
これに落札手数料9,000円程を払って業者が仕入れたのです
2019年2月登録の1年落ちスペーシアカスタムXSの業者仕入れ価格168万!って事です
ちなみに新車価格はXSグレードの黒で新車価格1,721,500円(税込)
その差たったの4万円!
念押しですがこの1年落ちを買うのは、一般の方ではなく我々のような自動車販売業者です
大半は中古車販売業者ですね。
おそらくこのスペーシアカスタムも中古車販売業者が落札したと思います
つまり仕入れた168万に利益上乗せで売るのです
中古車の値付けはオークション相場を基に考えます
上記のスペーシアカスタムをオークションの相場基準に考えると
総支払額178万とか軽くいっちゃうんですよ
明らかに新車の方が安くなるのです
基本的に新車よりも高い中古車を買う人はおりません
ではこの車を仕入れた中古車屋さんはどうやってこのスペーシアカスタムを売るのでしょう?
まさかボランティアで仕入れ値段よりも安く売るわけではありません
そしてもう1台のクロスビーに関してはなんと1年間試乗車として使ったにもかかわらず、仕入れ値段よりも高く売れたのです
これは中古車屋として再販されるのか輸出されるのか分かりません
しかしながらこのオークション相場をベースに店頭の中古車価格を考えると、新車より高くなるのは間違いありません。
今は未使用車が減ってきたのと、車の人気度合いの関係もありますが
このような現象がよく起こります。
我々新車販売店からすれば非常にありがたいことです
が、中古車屋さんからすると大変な状況です
大変な状況であっても人気の軽自動車を店頭に並べないわけにはいかないのです
ですが、「新車より高い中古車」って事実をお客様が知ってしまうと
買うわけがないので
仕入れ価格税抜きをそのまま店頭車両本体に持ってきて
「わけのわからないパックを付けないと売れません」とか
「新車保証があるにもかかわらずオリジナルの高額な保証を付けないとと売れない」
とか意味不明のセールスを会社ぐるみでするのです
車なんてめったに買うものではありません
意味不明のセールスをされてもお客様からすると
「そういうもんなのかなぁ?」と思ってしまうわけです
でも断言します
2020年2月、今の時点で軽人気車種の未使用車系は100%損です
中古車屋さんの口車に乗らないよー気をつけてくださいね
※ここ数年こういった状況が続いています