こんにちは!!
アリーナ北神みどりモータースの整備士、坊ヶ内です!(^^)!
以前MK21Sことパレットのエンジン不調を修理したのですが、今回はそのパレットの後継車。MK53Sのスペーシアカスタムちゃんがご入庫しました!!
症状としては以前のパレットと同じような、坂道を登る際にパワーを感じない。加速に違和感がある。等です(-“-)
パレットのトラブルシューティング及び整備に関してはこちらから閲覧できます(^^) ↓
坂道を登らない! エンジン不調|その他|お店ブログ|スズキアリーナ北神 (suzuki.co.jp)
今回もお客様に問診をし、状況、いつからか、どんな時におきるか。などなどをお伺いし、原因の特定に努めていきます。
ある程度の問診が終わったらお客様に同乗してもらい、試乗に移ります( `ー´)
まずエンジンを始動。ここで若干のアイドリング不調を感じました。
続いて坂道を登るもスペーシアカスタムにしてはパワー不足を感じるような走りです。ただスパークプラグの失火程ではありません。
エンジン不調の場合、セオリー通りに考えるならば怪しい機構は
吸気系統、排気系統、点火系統、充電系統、コンピュータ
等になるので、症状を確認できたら次は診断に移っていきます(^^)
まずは点火系統であるスパークプラグ及びイグニッションコイルの点検です。
ですがスパークプラグは以前他のお店で交換したらしく、全く劣化していませんでした。
イグニッションコイルのリーク等はしておらず、全くの正常。
コンピュータの診断機を繋ぎ、プログラムを確認するも最新バージョンです。
となると吸排気かな?と思いエアエレメントを点検します!
エンジンルームを開け、エアクリのボックスの爪を外すと簡単にアクセスできます(^^)/
そして肝心のエアエレメントを取り出すと、とんでもなく汚れていました(-“-)
こちらのお車、走行距離は10万キロを超えているのですが恐らく一度も交換をしていなかったのでしょう。
空気中のカスやホコリ、または排気ガスといったものから恐らく逆流したオイル、さらには砂のような物まで付着していました( ;∀;)
このエアエレメントという部品は、エンジン内部に吸入される空気を綺麗な状態にする。
いわばフィルターの役割を果たしているのですが、この目詰まりしてるような状態ですと空気が上手くエンジン内部に送り込まれず、空燃比がおかしくなってしまいエンジン不調、アイドリング不調等になってしまうことがあります。
また、経年劣化もあり新品に比べるとかなり脆くなっていました。もしこのエアエレメントの欠片がエンジン内部に入ってしまったら大変なことになるのと、その開いた穴から異物が混入する可能性もあります。
お客様に許可を取り、早速部品交換に移っていきます(^^)
ただ、交換といってもこのスペーシアカスタムの場合は型に合わせてはめ込むだけになるので、とてもイージーです(笑)
こちらが新品のエアエレメントになります
交換後はエンジンアイドリングも安定し、坂道を登る際の不具合も改善されました(^^)
エアエレメントは交換せずに清掃で済まされるユーザー様も多くいらっしゃるかとは思いますが、汚れが溜まっていくと今回のような不具合に繋がる場合もあります。
当店では車検整備時、法定点検時、等には必ず点検するように徹底していますので、もし違和感を覚えましたらアリーナ北神までご連絡をよろしくお願いいたします!!
みどりモータース本店 078-952-1600