調色カメラ テスト 本店 江川

こんにちは!

先日の保安基準一部改正の規定内であればハミタイOKのブログ見て頂けましたでしょうか?

でも↓↓↓こんなのは危ないデスヨ!(ハミアタマ)良い子はマネしないで下さいね!!

ちなみに推定2mのF氏が乗っている車は電動で動くオモチャじゃありません。

 

さて、先日の日記の最後にお伝えした通り今回はメーカーさん同行で調色カメラをテストしましたのでその模様をお伝えします。

調色カメラって一般的に知ってる方はほとんどいらっしゃらないかと思いますが、この技術が発展すれば我々技術陣にとって超便利な機材なんです。何かと申しますと、まず専用のカメラで実車のボディカラーを撮影し、メーカーさんが持っている膨大なデータと照合し一番近いものを呼び出してくるというものです。そして実際にそのデータでテストピースを塗り、実車とテストピースの誤差を割り出し微調整塗装するといった優れものなんです。

左のタブレットがインターネット経由でデータを呼び出してくる物で、右手に見える水色の箱状のものがカメラとなります。通常のカメラとは似ても似つかぬ姿です。(現場の激しい汚れがお見苦しくてスミマセン)    今回調色に選んだ車はよく塗っているスズキ車ではなくトヨタ ノア。            カラーは1G3というガンメタリック。

4回場所を変えて測定していきます。

これはメタリック目の粗さをメタリックのサンプリングと比較し同じ粗さを選びます。

導かれたのがサンプル065番  そしてタブレットでサンプルを呼び出し色を調合していきます。 

データどおり調合しサンプルを作っていきます。

今回の調色カメラはメーカーさん曰くゴルフでいう1打でグリーンオン(ボカシ塗装が出来るくらいの近以色)いわゆるワンオンを狙ったものらしいので、本当ならかなりの優れものです。         さて記念すべき第1打・・・・・う〜ん、、、ちょっとスライスでラフといったところでしょうか? ちょっと濃いです。 仕切り直して、さっきのテストピースを測定し最初のデータとの誤差を測定。     測定データもかなり 誤差があるようです。

2回目の調色・・・・・・・かなり寄ってきました。これはグリーンに乗ってますよ! データもかなり中心よりになって近づいた事を示しています。

そして3回目・・・・・・・ほぼイケてますよね!!  ナイス パーです♪指示量に数字が入っているところが補正に必要な原色となります。

この車に関しては調色3回という結果でした。でもやはりバーディーは狙いたいところです。

 

お次ぎは鮮やかなブルーメタリック。同じ要領でやってみましたが・・・

ううううううう〜ん、、こちらは正直グリーンを捉えられなかった感が。。左から順に並べてみましたが、グリーンそばまで来てるのですが、寄せでオーバーしちゃったみたいな感じです。ブルーメタリックって本当に奥が深く、いつも悩まされる色なんでちょっとこの結果は残念でありません。

 

今回のテストで本当に良い結果が出れば本気で導入してもらおうかと思っていたのですが、ワタシの合格基準はどの色でも調色2回から悪くて3回なんで、機材の金額もかなりのものですし、本当に調色時間短縮に繋がるかと考えるともう少し技術発展が必要かなと感じました。近年カメラの進歩も目覚ましいのですが、これからは人工知能も もの凄いスピードで発達すると思うので、その技術が融合されるまで もうしばらく様子見かなと・・・メーカーさんワザワザ来てもらってやったのにゴメンナサイという答えとなりました。次回もっと凄いのが出来ること期待したいと思います。